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興奮冷めやらぬ夜。
あまりに感動が大きくて、言葉にしておかないと賞味期限が切れてしまいそうな鮮度たっぷりのこの感情を今日はつらつら綴りたいと思います。

今夜はCOTTON CLUBにピアニストのRobert Glasper(ロバート・グラスパー)ライブを観に行ってきました。
今回のトリオはRobert Glasper(p), Vicente Archer(b), Jamire Williams(ds)という布陣。

まず先にライブの感想を書きたいのですが、
何たってとにかくピアノがやわらかいのなんの。
リズムはタイトなのに全然固く聴こえない。
そしてハーモニーのセンスがずば抜けてます。
意表をつくようなコード進行、でも全然違和感がないんだなぁ。
いかついヒゲモジャの顔からは想像もつかないような美しいメロディーとグルーヴ感のツボ押さえまくりなバッキングのリズム。
右手と左手でとんでもなく難しいことをさらっと柔らかく弾いてます。。。

マイクを使ってRhodesをパーカッションのように叩いたパフォーマンスも良かった!


今日のベースドラムはVicente Archer(b), Jamire Williams(ds)でしたが、
ベースのヴィンセントは山中千尋トリオなどもやっているんですねー。びくり。
遊ぶピアノとドラムをしっかり支える抜群のキープ力。
だけどベースイントロでのソロ演奏はすっごく良かったです。
こういう弾き過ぎないベース大好き。

ドラムの Jamire Williamsはとにかくワタシの大好きなタイプ!w
pianoはやはり生ものなのでドラムにがつーんとやられたら即KOの危険があるのですが、
彼のドラムの音量のダイナミクスは際立ってました。
小さい音でグルーヴ出すのはとても至難の技ですが唸るほどかっこ良かった。
「ア"ーーーーーー!!!」って雄叫びも出ましたよ!


去年NYに行ったときにRobert Glasper Trioのライブを運良く観ることが出来たのですが、
そのトキはホールで、しかもドラムはChris Daveでした。
彼のドラムもずば抜けてるのだけど、実は今日のトリオのライブの方が興奮した!
どんどん変化するグルーブと躍動感。目を離したら置いていかれそうな3人の演奏、たまらんかった。

連日の日本ツアーの最終日、同じメンバーでギグを重ねてる良さが出てたのかな。
あぁ、ほかの日も観たかった!


Robert Glasperの音楽は私が知っている限り今まで聴いたことのないJAZZとHIPHOP,Blackの融合。
新感覚、新世代という言葉がまさにハマりそうな何か、を感じる。
オンリーワン過ぎるピアニストです。


今夜の開口一番第一声、「bass, ハービーハンコック!」

ベースのヴィンセント、確かにハービーに激似でした。

出て来て一言で会場を笑わせる。

人間としてもとっても魅力的な人。
これぞアーティストですね!