きしさやかの〜鍵盤道〜

一語一音 , All around things, words, MUSIC !!

カテゴリ: 本音の本ね

パート1も書いたので見てみてくださいね。

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「向日葵の咲かない夏」/道尾秀介

タイトルとウラハラにこのさわやかな表紙に惹かれて読んだ作品。
「このミステリーがすごい〜なんちゃら」大賞で1位だったらしいです。
感想は・・・、なかなか意外な展開でいいんじゃないでしょうか。
まさかそうは思わなかったってところもあり、あ、こういう話もありなのねと思いました。
読み終えた爽快感っていうよりもちょっと気持ち悪いですが。。。



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「水の中のふたつの月」/乃南 アサ

乃南さんの作品は初めて読みました。
すごく読みやすい展開でぐんぐん進むんですが、、う、うぬぬぬぬ。の展開。
ちょっとこの3人の女性たち、イタい感じです。
そして恐ろしい絆で繋がってたりして。。
自分もこういう職業なので、ミュージシャンが軽くみられているのが若干残念でした。笑



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「ブルータスの心臓」/東野圭吾

文句無しにめちゃめちゃ面白かった。
お馴染み推理ものなのですが、この話はなんと死体リレー。
この謎解きがたまらないですね。功名に組み立ててあるんだなぁ。
現実的に考えたらこんなに上手くいくのかと思ってしまうのですがやってみたことないし、
やる気もないから一生わからないでしょうね。笑



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「夜のピクニック」/恩田陸

実は最近読んだ中で一番のヒットがこれでした。
恩田作品は「ユージニア」が初めてでしたが、これもすごくいい。
推理ものや人間の深層心理的なお話ばかり読んでいたからこれを読んですごく前向きになれました。
自分も進んでいるような錯覚になって、まさに夜のピクニックの行事を体験したような感じ。
なるべく若い世代が共感するのではないかと思います!おすすめ!



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「この胸いっぱいの愛を」/梶尾 真治

この作者の作品は初めて読みました。
映画が先なのかな?同時に出版されたらしいですが本の評価がすごく高いみたいです。
全然関係のない他人同士が同じ年にタイムスリップしてしまってそれぞれのやり残した目的を果たすお話なんです。
なんども泣ける場面があります。
やはり人は誰でもあのときに戻れたら、という過去があると思うのです。
そんなつっかえを持ったままどこかでそれを忘れようと生きている。
過去の過ちを償えたとき、、、それはこの小説の中に答えが書いてあります。



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「噂」/荻原 浩

この作者の「僕たちの戦争」という作品が好きでこれも読んでみることに。
で、読んでビックリ!全然タイプが違う書き方だったから。
そしてこの作品の一番の見所は小暮刑事と名島警部補のやり取り。
同じ境遇ですごく励まし合ってて、いいっす!!
でも、あっさり犯人が出て来たあたりからラストまでがちょっと駆け足で、えええ?って感じでした。
タイトルの「噂」からは想像もつかない展開になってて面白いです!


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「ユージニア」/恩田陸

恩田さんの作品は初めて読みました。
なんか不思議。独特の世界。
状況を把握したり誰のコトバだったりするのか読み取るのに時間がかかります。
まぁそれも含めて想像の世界が人それぞれなのかなぁ。
謎だらけかつムズカシイのでもう一度読みたいです。
「ユージニア」ってタイトル、かなり好きですねぇ。
単行本の装丁が素晴らしいらしいのですが残念ながら私は文庫本であっさり。。


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「霞町物語」/浅田次郎

浅田次郎さんの作品も初めてです。
知人のドラマーが貸してくれたのですが、彼が浅田さんの作品を好きな理由がわかった感じです。
なんか、人柄が溢れててじんわりグッとくる、みたいな。
彼もそんなような人なんですね。
「霞町物語」は写真屋のおじいちゃんとその家族にまつわる短編集。
このおじいちゃんがまた粋で素敵なんだなぁ。
二年前に亡くなってしまったのうちの自慢のおじいちゃんと重なるものがありました。


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「四日間の奇蹟」/浅倉 卓弥

ピアニストだった青年とひょんなことから娘のような存在になった天才ピアニスト少女のお話。
この少女が天才過ぎて「のだめ」を思わせます。
途中、とある場所での滞在をきっかけに衝撃の展開がぁぁーーー!って感じなのですが
これは最後めちゃめちゃ泣いてしまいました。
実際、こういう現象というか、魂が宿るというようなたぐいのお話は東野圭吾さんの「秘密」とかなり似ているなと思いました。
でも、この作品は良いです。
映画になったらしいですけど、映画より、本がえぇがな。



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「赤い指」/東野圭吾

この作品は一時間ぐらいで読んじゃいました。
だけど、ものすごく考えられる作品。
かなりリアルな日常の普通の家族に起こりうる"今どき"な事件だと思います。
むごいストーリーの中にも必ず心に問いかける心理描写があって忘れられない作品になる。
そんなところが東野さんらしいなぁと思います。

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「僕たちの戦争」/ 荻原浩

この本、すっごく好きです!!w

戦争のことを知らない今の世代には
戦争と言ってもなんだかんだ実感がわかないけど
今の自分が戦時中に降り立ったらきっとこんな感じなんでしょう。

不思議。でも、現実。え?みたいな。

実はとても考えさせられる作品だと思う。
裕福に暮らせる今の世の中、
こうして悲惨な戦争があったことをどういう風に伝えて行けばいいのだろうか、
本当のありがたみとはいったいなんだろうか。

国のために命をかけて生きていた一人の青年は
愛する人に出会って何に気づいたんだろう。

そしてのらりくらり生きていた一人の青年は
いきなり国のために戦争に行くことを命じられ
何を発見し気づくのだろう。

青春の1ページはいつの時代も同じなのかもしれない。


2006年にドラマになっていたのもつゆ知らず、ジャケ買いならぬ表紙買いしてかなり面白かった!
傑作だと思います。

そしてこの作家さんも早速お気に入りの一人となりました。



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人間誰しも持っている部分。

人間だから持っている部分。

心までもは都合良く動かせないのだ、、、
壁にぶち当たるそれぞれの男女の現実を生きる短編集。

あのときこうしていれば。
今あの人がいたならば。

もう後戻りは出来ないとわかっていても心だけはずっとどこかに残り続ける。。

皆そんな経験があるんじゃないかなぁと感じた作品。

全体的に大人の不倫の話が多いのです。
私からすると最初からしなきゃいいじゃんとか思ってしまうんですけど、ね。

言うよね〜〜

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知人からお薦めされた「告白」。

湊かなえさんのデビュー作です。

推理ものやミステリーが大好きなので心してかかりました。

凄いですね、またまた新しい書き手が現れたという感じ。
いろいろな人物の視点からの"告白"なわけですが、
彼らの発言によりだんだんと背景の輪郭がくっきりとそして信憑性を増して点と点が線になっていくような印象。

どんな結末が来ても驚かない予定だったけど、
あっさり驚いてラストを何度も読み返した。w


ストーリーは決して緻密ではないのに、スリル満点。
かなり読み応えありました!

最近はずらりと本屋にこの人の作品が並びます。

伊坂幸太郎さん。


どこか非現実的な描写。
だけど突然訪れる読み手の心臓をえぐり取るようなパンチのある一言。

淡々と語る物ぐさの中にもなんだか緊迫感があり、飲み込まれていくんだよねー。


なんだか自分を重ね合わさずにはいられない。

そんな物語の数々。

私のイメージでは

「重力ピエロ」は、孤高の一匹狼の悲しくも優しいミステリー。
「ラッシュライフ」は、様々な人生の在り方、そして見事に空虚な交錯。


だけど、共通して、
この人の書くストーリーにはとってもメッセージがあってアート(芸術)だな、と感じたのです。

時々ジャズピアニストやサックス奏者の名前が出てくるあたりもなんだか嬉しくなってしまいます。

単に小説、ミステリー、ジャンルでは括れないような伊坂さんの作品。
まだまだ読んで行きたいです。

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これは14日の空。
雲の感じがとってもたまらんのです。

こうやって空の写真をたまに撮っても一度として同じ形にならない。
何故でしょうね?


昨日の白龍館ソロ、兼デュオ。
来て下さった方、どうもありがとうございました。
ベーシスト鴻野氏をお迎えしてわいわいやりましたー。

一日に2回も演奏した「赤とんぼ」。
まさか、弾いた直後に新たにリクエスト頂くとは思わず。
せっかくだから全然違う感じでやろー!っと、即席で構成を書いて鴻野氏に伝えたのですが。。


「全然この構成と違うからどうしようかと思った」


と、鴻野氏。


・・・・え。


頭の中に鳴ってたのと違うの書いちゃった(!)

そりゃ、合わないよねぇ。。。すみません、鴻野氏。合わせてくれてありがとう。。。



ってなことで最近読んだ本より。

とびら


「扉は閉ざされたまま」







石持浅海さんという方の作品。
このミステリがすごい!っていうやつの2位になったらしいです。

推理ものは大好きでよく読みますが、
書き方が意外でしたねぇ。
どういう風にストーリー展開していくのかが気になって一気に読めました。
キャラ設定がとっても上手いですね。

ていうか、優佳、頭冴え過ぎじゃないかしら。
ワイン飲んだ頭であそこまで洞察力が優れているのは私にはあり得ませんねぇ。笑

動機はイマイチ真実味が湧きませんでしたが、人の想いも様々。
そういうこともあるかもしれないなぁ。
面白いです。



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「100万回の言い訳」








どうも恋愛作品はそんなに好んで読まないようで。笑
男女のいざこざがあまり好きではないんですね〜。あっはっはっは!!!


・・・あっ、失礼。


まぁ、たまにはいいかなぁと。
しぃちゃんの居酒屋のくだりはとっても感動してしまいましたし。。

でもでも。どうして後々めんどくさいと思う事をしてしまうのかなぁ。
第三者だったら何とでも言えるか。笑

その時の感情に従ってしまうのが人間、、、気持ちも徒然なるもの、かなぁ。

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『容疑者Xの献身』











最近ハマりまくりの東野圭吾さんの作品。
いやー、面白かった。そして切なくて。研ぎ澄まされた感じ。


愛かぁ。


物語の構築の仕方が本当に好きで、参考になりますよ!


音楽も小説も作品という意味では同じだと思う。

メロディー一つ、そして文節一つで世界が築かれていくんですよねー。

もっともっと頭を柔らかくしてふにゃふにゃ人間にならにゃー。にゃおにゃおー。


とにかくこの本はオススメです。☆☆☆☆☆5つ!!

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橋本紡さんの本は初めて読みました。

正直、ちょっとあたいにはロマンチック過ぎるかなぁと途中で挫折しそうになったのですがラストが良かった。
もどかしい、歯がゆい感情がじわじわと伝わってくるものあったなぁ。


「玄関は人が出ていくところ、そして人が入ってくるところ」


この一節がステキだったなぁ。

歩き出せるキモチをしっかり感じられるストーリーだと思います。


幸せのカタチ、ですかね。

a0b7daea.jpg好きですか?








はぁ、そうくるかー。との連続だった東野圭吾さんの『片思い』。
SMAPの夜空ノムコウを聴いて触発されて書かれたというこの話。

性同一性がテーマになっていて、
男女の違いってなんだろうと考えるいいきっかけになる作品です。

同性愛とか、私自身は理解が出来ないところなのですが、
否定はしないしもしかしたら自分の素質にもあるのかもしれないしね。ね?

心と心の問題には性別なんて関係ないのかもしれないなぁ。


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